第199章 絶対に彼女の仕業だ

黒田奏多は、橘芹奈と立木武さえ見つかれば、若者の恐喝行為を不問に付すだけでなく、報酬まで弾むと再三にわたって約束した。

その言葉に、若者はついに道案内を引き受けた。

折悪く、外は再びどんよりと曇り始め、牡丹雪が舞い散ってきた。明け方に除雪されたばかりの道は、あっという間に薄っすらと雪化粧を施される。

村へと向かう彼らの足取りは、否応なしに重くなった。

海人もなぜか緊張を覚え、黒田奏多の手にぎゅっとしがみついた。

「パパ、本当にママを見つけられるの?」

もう二度とママなんて呼ばないと口では言っていたものの、橘芹奈が行方不明だと知った時、海人はやはりひどく落ち込んでいたのだ。

黒田...

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