第219章 時間が間に合わない

スターライト・モーターズの監視カメラに黒田奏多の姿が映っていたことで、彼は真っ先に容疑者として目をつけられた。

一つには、彼がスターライト・モーターズを訪れる理由が全くないこと。そしてもう一つには、クロダ・キャピタル傘下の事業がスターライト・モーターズの主力事業と競合しており、両社はいわばライバル関係にあるからだ。

さらに橘芹奈がその間に立たされていることもあり、ただでさえ複雑な関係性がより一層気まずいものになっていた。そんな状況下での黒田奏多の出現は、どう見ても悪意の表れとしか思えなかった。

氷川昴は警備員に社内を捜索させ、発見次第、ただちに彼を執務室へと連行させた。

部屋に入るな...

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