第225章 幼稚

出資額を巡って、黒田奏多と氷川昴の間に激しい口論が勃発した。

氷川昴は筆頭株主としての地位を死守すべく、大半の出資を自らが担うと言って譲らない。

「カンヴィア選手権の時、チームは常に資金難に喘いでいた。あの時、資金を出したのはスターライト・モーターズだ。今でこそチームは利益を生み出し、状況も好転しているが、その功績の大部分は私にあるはずだ」

橘芹奈と立木武はその言葉に深く頷き、全面的に同意した。

氷川昴がいなければ、カンヴィア選手権への出場資格すら得られなかったかもしれないのだ。

賞金どころか、他車の排気ガスを浴びる機会すら与えられなかっただろう。

黒田奏多も負けてはいない。

...

ログインして続きを読む