ビッグ・シティ・ホスピタル・カフェテリア

セレナはエレベーターを降りると、案内表示に従ってカフェテリアへ向かった。

フードコートへ続く廊下に曲がった瞬間、胃の奥がぐるりとかき回され、むかむかして吐き気がこみ上げた。冷凍のプラスチック袋から出して温めただけに違いない、どこか画一的な食べ物の匂いがまともにぶつかってきたのだ。明らかに鮮度を過ぎたハッシュドポテトの匂いと、水で戻した粉末卵の気配を、セレナは気合いで押し切った。

帰郷してからアイリスに会えたのは一度きりだった。メッセージのやりとりは頻繁にしていたけれど、実際に同じ空気を吸うのとはまるで違う。

磁力で開いたまま固定されている両開きの扉を抜けると、セレナはすぐに広い空間に並ぶ...

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