ロジエバレー

浜へ戻ると、ミッジはポールに電話をかけ、リンゴ園に木製のブッシェル籠が三つ用意されていると知らせた。二人は用事を済ませ、沈黙に苛まれたまま家路についた。

ポールは彼女をコテージの前で降ろすと、ミッジが一言もなく車のドアを閉めた途端、さっさと車を出した。後ろからついてくるものだとばかり思っていたのに、まるで配車サービスの運転手みたいに走り去っていった。

セリーナは急いでコテージに駆け込み、さっとシャワーを浴びて着替えた。黒いジーンズに、前で編み上げる白いミッドリフのホルタートップを選び、そのまま外へ出る支度をする。アイリスがいないのが恨めしかった。今は友だちが必要だったのだ。愚痴を言い合って...

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