ザ・ティーシャツ

ポールが二階の自分の寝室にいると、車が私道に入ってきたヘッドライトの光で薄暗い部屋がぱっと明るくなった。前庭に面した窓から外をのぞき、セリーナかどうか目で確かめる。彼女だとわかると大きく息を吸い、階下へ下りて玄関の扉を開けに行った。

セリーナはいつもどおりの速さでアプローチを歩いてきたが、ポールの姿を見るなり迷い――ほんの一瞬、立ち止まりさえした。

「やあ」ポールは笑った。

セリーナも笑い返したが、その勢いは比べものにならないほど弱い。「……うん」そう言うと、彼の横をすり抜け、何も言わずに浴室へ入っていった。

ポールは眉をひそめ、玄関の扉を閉めた。

彼は居間に腰を下ろし、彼女が用を済...

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