デートウェス

ポールがアップル・ベイ・インに住み始めてから、まもなく一か月が過ぎようとしていた。セレーナは、彼が宿を出ていくのを見ても、戻ってくるのを見ても、そのたび胸の奥がちくりと痛んだ。けれど、二人のあいだには距離が必要だ――そう分かっていた。ポール・マッケンジーのこととなると、色眼鏡を外して見られるようになった今、セレーナはウェスにもう一度賭けてみようと決めた。今度は中途半端ではなく、全力で。

自分の店を持った以上、ウェスと過ごす時間をどうにか捻り出さなければならない。いちばん筋の通ったやり方は、月曜の朝に一泊用のバッグをまとめ、仕事に行き、シフトが終わったらそのままロジエ・バレーへ向かうことだった...

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