気が進まないダブルデート

アイリスは両手をぎゅっと握りしめ、母の提案にうれしさのあまり跳びはねたが、ポールの反応はまるで正反対だった。母の言葉に、反射的に身をすくめてしまう。

別の男の恋人とデートに行くなんて、彼の趣味ではない。しかも相手が、ハワイで偶然出会って以来、昼も夜も頭から離れない、まさにその女性なのだから。

ポールは首を振った。「それは、いい考えだとは思わない」

アイリスはポールの肩をぱんぱんと叩いた。「どうしてよ? 最高の作戦だと思うけど!」そしてセリーナの肩をつかむ。「あなたはどう思う?」

セリーナはほんの一瞬だけポールを見た。「ポールに賛成」そう言うと、冷蔵庫の扉を覆うパネルのほうへ歩き、冷凍庫...

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