モーニング・アフター...

朝日が忍び寄るころ、ポールは目を開けた。ぼんやりと見覚えのある部屋――だが、ここがラスベガスの自宅でも、あの宿の自室でもないことだけはすぐに察しがついた。

意識がゆっくりと浮上してくると、隣に温かな体温の重みを感じた。誰かが彼の伸ばした腕を枕代わりにして眠っている。長く、乱れた黒褐色の髪――ハワイでそれを見て以来、後ろから指を絡めて引き寄せる光景を幾度も想像してしまった、まさにその髪だと即座にわかった。

昨夜の記憶はいくつか歪んでいる。それでも、セリーナに「一緒にいてほしい」と頼んだあと、二人の間に何も起きなかったことは覚えていた。ポールは慎重に腕を引き抜こうとしたが、隣の美しい眠りはすぐ...

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