うずく

セリーナの視線は、先に到着していた一団へと移った。ポールが最初からあの中にいたのか、それともあとから合流したのか――そんなことを考える。「知り合いなの?」彼女は、水遊びの装いをした集団を指さした。だが、改めて彼の体を目でなぞって気づく。ポールは色褪せた青いジーンズに、長袖の黒いニットを着ていた。

「いいや」彼は視線を外さぬまま、やわらかく答えた。

セリーナはハンモックにそっと体を預けた。「このあたりで何してるの?」コーヒーカップを唇へ運びながら、何でもないふうに訊く。「神さまに引き寄せられてここへ流れ着いた、行き当たりばったりの放浪者って感じでもないしね」そう言って、また一口含んだ。

ポ...

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