第5章

アイリス視点

 私が返事をする間もなく、リアムの視線がふいに私の背後へと飛び、その瞳が大きく見開かれた。

「アイリス! まさかお前、セバスチャンと一緒にいるのか!?」

 セバスチャンが横から顔を覗かせ、カメラに向かって眉を上げると、気だるげな口調で言った。

「予約した店が閉まってしまう。アイリス、そろそろ行こうか」

「クソッ!」リアムが汚い言葉を吐き捨てる。「アイリス、だから俺をブロックしたんだな! 俺の目を盗んで浮気してやがったとは——」

「浮気、ですって?」私は鼻で笑った。「リアム、よくもそんなことが言えるわね。休暇中ずっと、インスタでエミリーとのラブラブぶりを見せびらかして...

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