第8章

アイリス視点

 私はスマートフォンを取り出し、アンナから送られてきたリンクをタップした。

 画面にエミリーのインスタグラムが表示された瞬間、私の心は冷たく沈んでいく。

 最新の投稿は、彼女が病室のベッドに座っている写真だった。手首には痛々しい白い包帯が巻かれ、目元は泣き腫らしたように赤い。添えられたキャプションには、こう綴られていた。

「家柄さえあれば、何をしても許されるの? 教授を誘惑して特別扱いを受けたり、幼い頃から一緒だった友達を裏切ったり……。本当に分からない。どうして善良な人間ばかりが傷つけられるの?」

 コメント欄は大炎上していた。

「これって、アイリス・ヴァンダービ...

ログインして続きを読む