第4章

エイドリアンの視点

「もういい」エイドリアンは手を振って言葉を遮った。「長いこと芝居を打ってきたんだ。そろそろ幕を下ろせ」

 ケールが腕を掴む。「嘘なんかついてない! ただ、おまえが後悔しないでほしいだけだ。全部、おまえがやったことなんだぞ!」

 エイドリアンは乱暴に振りほどき、フレイアを探した。

 扉の前を固めていた護衛が、ひとつの部屋を指さした。

 エイドリアンはそこへ駆け込んだ。

 寝台の上に、人がひとり。白い布がかけられている。盛り上がった輪郭を見た瞬間、足が止まった。

 癒し手が傍らに立ち、目を閉じてなにかを唱えている。

 エイドリアンは寝台の脇に膝をついた。手が宙...

ログインして続きを読む