第7章

フレイア視点

 私は鼻で笑った。

「子ども? いまさら、よくそんな口が利けるわね」

 エイドリアンの顔から血の気が引いた。

「わかってる……わかってるんだ。俺がお前を傷つけたことも、子どものことも……」声が震える。「だから償う。必ず償う。誓う」

 償う?

 たったその一言で、全部なかったことにできるとでも?

「死んだ?」私はまっすぐに見据えた。「誰が、私の子が死んだって言ったの?」

 エイドリアンが固まる。

 私は老執事に顎で合図した。

 執事は踵を返して部屋へ入る。ほどなくして、毛布にくるまれた小さな赤ん坊を抱いて戻ってきた。

 赤ん坊は深く眠っていて、呼吸は規則正し...

ログインして続きを読む