第8章

フレイアの視点

 衛兵がエイドリアンの両腕を押さえ、玄関へと引きずっていく。

 彼は必死に暴れ、喉が裂けるほど叫んだ。

「待って! 待ってくれ!」

 渾身の力で拘束を振りほどき、床に膝をつく。這いずるようにして、私と父のもとへ近づいてきた。

 私は子どもを抱いたまま、踵を返して立ち去ろうとする。

「俺が悪かった」

 掠れた声が背中に刺さる。

「でも頼む……頼むから、お前の父上に言ってくれ。蛇族の群れとの繋がりを、切らないでくれないか」

「それは俺の全部なんだ。仲間を……族の者たちを、巻き込みたくない……頼む。昔のよしみで……」

 父は私の隣で、凪いだ声を落とした。

「お...

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