第7章

 ドアを出るまで、あとわずかというところだった。

「ケイル」デクランの声色が変わった。低く、慎重な響き。それは明確な意図を持って急所を狙うときの、あの慎重さだ。「彼女の登録ランクが、本物じゃないってことはもう聞いたか?」

 部屋の中が、先ほどまでとは違う質の静寂に包まれた。

 最初に異変を感じたのは指先だった。彼と繋いでいる部分がスッと冷たくなり、手のひらにじわりと汗がにじむ。こうなるかもしれないことは分かっていた。この一年の間に起きたどんな出来事よりも前から、ずっと覚悟していたことだ。それでも、デクランがこの場所で、この状況でそれを口にするのを聞くのは、人前で何かを剥ぎ取られるような...

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