第124章

江原越也は、その口ぶりを聞いた瞬間に察した。こいつ、また機嫌が悪くて八つ当たりしてる。

だから即座に言い返す。

「はいはい、分かった分かった。いい加減その短気、抑えろよ。怒ってばっかだと老けるの早いぞ。老けたら桑野夜子にもっと相手にされねぇぞ」

もともと腹を立てていた浅木辰也は、火に油を注がれてさらに苛立った。

「俺と夜子はうまくいってる。お前に心配される筋合いはない」

江原越也は昔から口が悪い。兄弟分が今まさに女神に振られて凹んでいようが、容赦はしない。

「うまくいってる奴が、わざわざ俺んとこに電話して発狂すんのかよ。6年前に言っただろ。自分の気持ちくらいちゃんと見ろって。で、...

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