第128章

この子、もしかして浅木辰也を説得してくれるつもり?

もしそうなら、勝ち目は少し上がる。

彼女はすぐにスマホを鎌田大志の耳元へ差し出し、小声で囁いた。

「じゃあ大志くん、辰也おじさんにお願いして。いっしょに来てもらえるように、ね」

鎌田大志はスマホを受け取ると、いきなりこう言った。

「辰也おじさん。ぼく、友達の家でごはん食べてもいい?」

浅木辰也は思わず聞き返す。

「……幼稚園で友達ができたのか?」

いつも人と距離を取る子が、友達――?

「うん」

鎌田大志は素直に頷いた。

浅木辰也が返事をする前に、横から鈴木真代が先回りして遮った。

「大志、それはよくないわ。お邪魔にな...

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