第18章

病院を出た浅木辰也は、助手に桑野夜子の居場所を調べさせ、判明した瞬間に車を走らせた。

――なのに。

道中で、親友の江原越也から電話が入る。

もともと機嫌が最悪だった浅木辰也は、苛立ちを隠そうともせずに出た。

「用があるなら手短に。今、忙しい」

江原越也が鼻で笑う。

「はいはい。俺が余計な世話だったな。お前、その嫁いらねぇなら、俺はこの件に首突っ込まねぇ」

含みのある言い方に、浅木辰也の眉がぴくりと動いた。

「……どういう意味だ。ちゃんと説明しろ」

「しつこいな」

少しだけ焦らすように沈黙してから、江原越也は言った。

「今日、同級生が海外から帰ってきてさ。歓迎の宴に呼ばれ...

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