第57章

「浅木様、あいつを見つけた時、鈴木さんのマンションの下で張ってたんです。どう見ても懲りてませんよ。まだ鈴木さんにつきまとおうとしてました!」

助手はボディガードに取り押さえられている男を指さし、憤然と告げ口した。

浅木辰也は無表情のままデスクの後ろから立ち上がり、ゆっくりと男の前まで歩いていく。

取り押さえられている男は四十代後半から五十代くらい。着古した服は洗いすぎてぼろぼろで、ひどくやつれて見えた。浅木辰也を見上げる目には、怯えがありありと浮かんでいる。

「浅木様、悪かった、俺が悪かったです。真代の父親ってことで勘弁してください。今度こそもう二度とあの子に付きまとったりしません。...

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