第4章

佑莉視点

 健二にあのメッセージを送ったあと、私はすぐにこの街発の最短の便を予約した。彼からの返信を待つことも、実家に現れて私を引き留めようとする隙を与えることもしなかった。ただスーツケースをタクシーに放り込み、空港へ向かい、飛行機に飛び乗ったのだ。

 その日の夕方には、私はB市に戻り、この一年間健二と暮らしてきたマンションに立っていた。私たちのマンション。だが、もう「私たちの」場所ではない。そうでしょう?

 私はすぐに荷造りを始めた。収納から段ボール箱を引っ張り出し、自分の荷物を詰め込んでいく。手を動かしながら、スマホで賃貸情報サイトをスクロールし、新しい住処を探した。こじんまりとし...

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