第10章

沈村政志は彼女の肩を乱暴に押さえつけ、そのまま病床へ叩きつけた。

傷口が裂けるような激痛に、鈴宮若子はひゅっと息をのむ。

沈村政志は身をかがめ、二本の指で彼女の顎を強くつまみ上げた。骨が砕けそうなほどの力だった。

「俺は人間じゃない? じゃあ、あのガキは人間だってのか? 鈴宮若子、おまえには反吐が出る! あいつと裸で抱き合ってたとき、自分たちが人間かどうか考えもしなかったのかよ!」

鈴宮若子は痛みに脂汗をにじませながら、両手でめちゃくちゃに彼の指を引きはがそうとする。

「私たちは本当の姉弟よ! あなた、頭がおかしいの!? 林原雨子が何か言ったら、それをそのまま信じるの?」

「犬だ...

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