第120章

毒サソリはボディーガードに捕まえられると、そのまま林原雨子の股下へねじ込まれた。

動きに迷いは一切ない。

悲鳴が、瞬く間に屋根を突き破った。

林原雨子の叫びは、喉が裂けるほどだった。両手で床を必死に掻きむしり、身体は狂ったように震える。爪は一瞬で削り折れ、指先は血と肉でぐちゃぐちゃになった。

血の匂いに誘われた毒虫どもが、我先にと奥へ潜り込んでいく。

極限の痛みに、沈村政志はもう言葉を失っていた。口は大きく開いたまま、眼球には赤い血管がびっしり浮く。さらに虫が衣服の隙間から入り込み、皮膚の下にぼこぼこと膨らみが走った。まるで、何かが体内を高速で這い回っているみたいに。

林原雨子は...

ログインして続きを読む