第14章

深夜、鈴宮若子は精神病院の車で運び込まれた。

二人の男性看護師に左右から抱え上げられ、そのまま薄暗い病室へ乱暴に放り込まれる。

鈴宮若子は床に激しく叩きつけられた。

起き上がる間もなく、背後で鉄扉に鍵が落ちる。

鼻をつく尿の臭いと黴臭さが、むっと室内にこもっていた。

鈴宮若子は胃の中がぐらりと掻き回されるような吐き気に襲われる。

つい先ほどまで私立病院で大量の薬を打たれていたせいで、身体は極限まで弱っていた。少し動くだけで、内臓のひとつひとつが引き攣るように痛む。

そのとき、部屋の隅からがさり、と物音がした。

闇の中で、青と白の縞模様の患者服を着た男が三人、ぬっと立ち上がる。...

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