第21章

ドンッ、と鈍い音がして、病室の扉が蹴破られた。

屈強な男たち——ボディガードが、どかどかと病室になだれ込む。

「連れていけ」

出入口に立つ沈村政志はネクタイを乱暴に引き、いかにも限界まで苛立っている様子だった。

鈴宮若子が状況を飲み込むより早く、体に繋がれていた管が乱暴に引き抜かれる。

心電図モニターがけたたましく警報を鳴らした。

「沈村さん! 退院なんて絶対に無理です!」看護師が数人、慌てて駆け寄って止めに入る。「手術が終わったばかりで、粉砕骨折も何か所も……いま動かしたら死にます!」

先頭の看護師がボディガードに押し飛ばされ、床に倒れ込んだ。

「どけ」沈村政志の声は底冷え...

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