第32章

「電気ショックだ! まだ電気を流せ、続けろ!」

沈村政志は主治医の襟首をつかみ、無理やりベッドの脇まで引きずり戻した。

医師は汗びっしょりで、手が震えて除細動器のグリップすら握れない。

「沈村様……もう、限界です。心電図は十数分前からずっとフラットで……もう、お亡くなりになっています」

「黙れ!」

沈村政志は除細動器をひったくり、自分でジュール数を跳ね上げると、鈴宮若子の胸に乱暴に押し当てた。

体がびくんと跳ね上がり、次の瞬間、どさりとマットレスに落ちる。

一度、二度、三度。

モニターの波形は、相変わらず死んだような一直線だった。

エディソンがボディガードの制止を振り切り、...

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