第33章

鈴宮若子は重たいまぶたを必死にこじ開けた。頭が割れそうに痛い。

視界は真っ暗だ。ただ、さっきよりはましで、頭上にぼんやりと光の輪があるのがわかる。

指先がかすかに動き、柔らかな布地に触れた。

病院のシーツはごわついて硬く、消毒液の匂いが染みついているものだ。けれど、これは違う。ふんわりとしていて、洗剤の甘い香りがした。

「鈴宮さん?」

すぐそばで男の声がした。

鈴宮若子の身体がびくんと跳ね、反射的に布団の奥へと縮こまる。

「怖がらないで。俺だよ」

エディソンは慌てて半歩下がり、距離を取った。声もできるだけ低く抑える。

鈴宮若子の胸が大きく上下する。両手で掛け布団の端をつかみ...

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