第34章

そう言い終えるや、沈村政志は指先を軽く上げた。

背後に控えていた数人のボディガードが、一斉に前へ躍り出る。

エディソンは反応する間もなかった。膝の裏を強烈に蹴り抜かれ――

どさり。

次の瞬間、屈強な男二人に押さえつけられ、ざらついたコンクリートへ顔をねじ伏せられる。頬が地面にごりごりと擦れ、喉の奥から苦痛のうめきが漏れた。

背中には膝が食い込み、息すらまともにできない。

「エディソン!」

鈴宮若子が、声を上げた。

周囲の状況は見えない。彼女は闇の中で手を宙に伸ばし、必死に掴もうとする。

「触らないで……お願い、やめて!」かすれきった声は恐怖で震えていた。「沈村政志、悪いのは...

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