第37章

沈村政志は眉間に深い皺を刻み、椅子を乱暴に引き寄せて腰を下ろした。

特別補佐が扉の外から早足で入ってくると、彼の耳元へ身を寄せ、声を落とす。

「沈村様、アフリカの鉱山の件で……事故です。鈴宮辰也が現地の環境に耐えられず、今朝、監視の隙を突いて坑内の岩に頭をぶつけ……自殺を図りました」

沈村政志が勢いよく振り向いた。

「死んだのか!」

「蘇生はできました。ただ、いまも集中治療室で……かなり厳しい状態です」

沈村政志はベッド脇の棚を平手で叩きつけた。

「最高の医療チームを向かわせろ! 一番高い薬を使え! 何がなんでも引き戻せ!」

補佐は慌てて頷く。

「それと——」沈村政志は苛立...

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