第46章

大崎信孝はその言葉を聞くや、肉の寄った顔いっぱいに花が咲いたような笑みを広げ、何度も何度もうなずいた。

「いいとも! 林原さん、その提案は最高だ! ちょうどここ数日、肩が凝って痛くてね。沈村奥様のその器用な手でほぐしてもらえるなら、願ったり叶ったりだ!」

大崎信孝は立ち上がると、待ちきれない様子で鈴宮若子の腕をつかんだ。

鈴宮若子は避けなかった。

引かれるまま、まるで糸の切れた人形みたいに機械的な足取りで、彼のあとについていく。

個室の扉の前まで来たとき、鈴宮若子はほんの一瞬だけ足を止めた。

振り返った視線が、上座に座る沈村政志へ真っすぐ突き刺さる。

だが沈村政志は相変わらずだ...

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