第57章

沈村政志の手のひらは、焼けつくほど熱かった。

皮膚越しに伝わってくる異様な灼熱に、鈴宮若子はびくりと全身を震わせる。

反射的に身を引こうとした。けれど右脚はギプスで固められ、重たくベッドの縁に引っかかったまま、力が入らない。

沈村政志の手にぐっと力がこもる。

若子の身体は乱暴に引き寄せられ、背中がどさりとマットレスに叩きつけられた。

揺れが右足首の骨折部を引っぱり、激痛が一瞬で弾ける。視界が真っ黒になった。

沈村政志は片膝をベッドに乗せ、邪魔なネクタイを乱暴に引きちぎるように外して床へ放った。

荒い息を吐き、胸が大きく上下する。

シャツのボタンはとっくに弾け飛び、赤く火照った...

ログインして続きを読む