第71章

鎖がきしむ音とともに、鉄鎖が限界まで引き絞られた。

ベッドの縁からだらりと垂れた鈴宮辰也の手まで、あと半メートルもない。

鈴宮若子は腕をまっすぐ伸ばした。

それでも、どうしても届かない。指先が空をむなしく掻くだけだ。

首の革の首輪が肉に食い込み、頸の脇の皮膚が擦り切れている。

滲んだ血が、革の縁からじわりと染み出した。

息がうまく吸えない。顔が熱く、真っ赤になっていく。

「辰也……辰也、お願い、姉ちゃんを怖がらせないで……」

若子は、その光景を前にして絶望した。

涙が一気に溢れ、頬も顎もぐしゃぐしゃに濡らす。

辰也の痙攣は、ますます激しくなった。

背中が反り返り、まるで...

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