第7章

 ここ八週間、私は彼の名前を口にしていなかった。頭の中でも、祈りの中でもだ。

 街の南側にあるその教区教会は、古い建物だった。子どもの頃、近所の老婆のひとりに連れられ、お父さんのためにロウソクを灯しにここへ通ったものだ。屋根は十五年間も傷んだままだった。私は結婚二年目からこっそり自分名義で貯めていたお金をはたいて、新しい屋根の修繕費を支払った。

 今は奥の部屋に、六人の女性が住んでいる。子どもは九人。一番下はソフィアという三歳の子だ。彼女は私をエリーさんと呼ぶ。

 児童養護施設には、修理などを請け負う男の人がいた。名前はトムといった。彼は教会の裏にある小屋に作業場を持ち、そこで寝泊まり...

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