第6章
三日。この忌々しいジャングルの中で、丸三日間。
義樹は苔むした木の幹にすがりつき、どうにか倒れるのを堪えていた。シャツは汗でずぶ濡れになり、腕時計の風防はヒビ割れ、靴はとっくにボロボロだった。だが、ついに辿り着いたのだ。
木々の隙間から、遠くに立ち昇る炊煙が見える。キャンプ地だ。彼女はあそこにいる。
義樹は行く手を阻む最後の茂みを掻き分けた。焚き火を囲んで人々が集まっている。揺らめく炎に照らされた顔の群れを、彼の視線が素早く這う。
そして、彼女を見つけた。
無骨な作業服。無造作に束ねられたポニーテール。健康的な小麦色に日焼けした肌。宝石も身につけておらず、化粧もしていな...
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