第7章

【青美の視点】

 結局、義樹は一人で東京へと帰っていった。

 私はアマゾンの研究キャンプに残った。昼は研究に没頭し、夜は星空を眺める日々。藤森はいつも傍にいてくれたが、二人ともあの男の話題を口にすることはなかった。

 一ヶ月あまりが過ぎた頃、弁護士から電話があった。

『鈴川さん、彼が離婚に同意しました。いつでもサインできますよ』

 私は電話を切り、藤森と浅野教授に報告を済ませると、翌日には東京へ飛んだ。

 弁護士事務所は新宿にあった。

 ドアを押し開けて中に入ると、会議室にはすでに義樹の姿があった。

 私は一瞬、言葉を失った。

 たった一ヶ月ほど顔を合わせなかっただけで、彼...

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