第5章

「どうした?」

 騒ぎを聞きつけた宗一郎と美紀子が駆けつけてくる。

 直人はドア枠に寄りかかり、震える声で言った。

「友佳が……中にいるみたいだ……」

 美紀子は眉をひそめた。

「こんなところに隠れてたのね。まったく、いい加減にしなさい。私たちが探さないとでも思ってるの——」

 宗一郎が物置のスイッチを押す。白々とした蛍光灯がチカチカと二度明滅し、部屋全体を照らし出した。

 床にはおびただしい暗褐色の血痕。そして、部屋の隅で丸まった私の死体。

 三人は同時に息を呑んだ。

 私の姿を目にした宗一郎の表情が、驚愕から瞬く間に怒りへと変わる。

「友佳! 何をしているんだ!」

...

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