第5章

ケイル視点

 拘束力のある『血の誓約』は、時計仕掛けのように正確に進行していた。長老たちが掟を詠み上げる。マーカスは時間通りに、ヴェールを被った花嫁を引き渡した。全てが整っていた。

「この儀式が終わったら」俺は身を乗り出して言った。

「俺自身がお前を鍛え上げてやる。お前は、この群れにふさわしいルナになるんだ。」

 レイヴンは頷いた。昨夜の罰がしっかりと効いたらしい。

 大祭司が一歩下がった。「アルファ・ケイル」と彼は宣言した。

「誓約に封を。あなたのルナに印を刻みなさい。」

 ざわめきが完全に消えた。何千もの視線が俺たちに注がれる。最前列より後ろのどこかで、録画を始める者たちが...

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