第6章

 カエルの部隊は中立地帯の境界で足止めを食らっていた。

 ダークムーンの歩哨たちはバリケードの前に立ち、引き金に指をかけながら、自分たちの縄張りに侵入してきた狂犬の群れでも見るような目で車列を睨みつけていた。

「シルバームーンの者たちよ」そのうちの一人が言った。

「ここから先はダークムーンの領地だ。通行許可証がない限り、誰一人として通すわけにはいかない」

「アルファ、強行突破も可能ですが――」ソーンが声を潜めて言った。

「下がれ」カエルの視線は、遠くの空の一角に釘付けになっていた。レイヴンはそこにいる。空気中に微かに残る彼女の匂いを、彼は確かに感じ取っていた。淡く、しかしまちがいな...

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