第9章
ダンテは先頭を歩いていた。コートの前を開け、手には銃を握っている。
彼はヴェールと、スープと、片膝をついたカエルを一瞥すると、鼻で笑った。
「これが番いの契り(ボンディング)ってやつか?」彼は言った。「却下だ」
ダークムーンの狼たちが扇状に広がり、呆然とするシルバームーンの護衛たちに銃口を向けた。
カエルが振り返った。牙を剥き出しにし、両目は血のように赤い。
「俺の島に押し入ったというのか。この女のために」
「お前の島?」ダンテは言った。
「落ち着けよ。ただの岩の塊だろ、玉座じゃあるまいし」
カエルは小型の銃を抜いた。その銃身は液状の銀のように鈍く光っていた。
...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
縮小
拡大
