第115章

さっき資料で確認したばかりだったから、店長の記憶にもはっきり残っている。以前、菅田友香へバッグを送った配送先は、たしかに翠ヶ丘11番地だった。

店長は思わず「まずい」と胸の内で舌打ちする。どうやら家庭内の揉め事だ。自分が口を挟んでいい領域ではない。

そのとき、店内で見ていた客たちも次々と態度を変え、今度は菅田友香を責め始めた。

「見た目はちゃんとしてるのに、心は真っ黒なのねえ。将来うちの嫁が姑をそんなふうに扱ったら、即刻叩き出すわ」さっきのセレブ風の婦人が、鼻で笑う。

「まさか嫁が姑と小姑にあんな意地悪するなんて。旦那さんは止めないの?」

「いやいや、でもさ。あの姑と小姑も、いかに...

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