第027章

それを見て、鈴木知英が鼻で笑った。

「有紀が目を覚ましたぞ。これでまだ言い逃れできると思ってるのか!」

藤原翔太もすぐさま続く。

「ママ。おばちゃんにちゃんと謝って、悪かったって認めないなら、ぼく、一生ゆるさないから!」

菅田友香は表情ひとつ変えずに言った。

「好きにしな」

その一言に、藤原翔太はその場で固まった。

――ママ、どうしたの?

なんで急に、こんな変なんだ?

前なら、ぼくが怒っただけで、すぐに頭を下げてきたのに。

なのに今は……まるで、ぼくのことなんてどうでもいいみたいで。

胸の奥に、じわりと嫌な不安が湧く。

けれど翔太はすぐに思い出す。

おばちゃんが前に...

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