第041章

一方その頃、J市中央病院。

菅田友香が「本当に何ともないです」と何度言っても、主治医は一晩の経過観察を譲らなかった。しかも「藤原雅彦さんからの強いご希望で」とまで言うのだから、断れるはずもない。

ベッドに寝かされた友香は、退屈で死にそうだった。

救いだったのは、清水奈々がわざわざ時間を作って付き添ってくれたこと。しかも原稿用紙まで持ってきてくれて、ようやく暇をつぶせる。

ちょうど夕食時、友香が奈々と「どこの出前にする?」と相談していたところへ――。

「友香おねえちゃん!」

藤原陽向が勢いよく病室に飛び込んできた。入ってくるなり、ちいさな腕で友香の腰にぎゅっと抱きついてくる。

「...

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