第043章

「翔太、謝りなさい」

藤原行船は顔を曇らせ、低い声で叱りつけた。

藤原翔太はさすがにこれ以上は騒げず、俯いたまま唇を尖らせて言った。

「……ごめんなさい」

翔太が自分に謝ったのを見て、藤原陽向は反射的に菅田友香をちらりと見た。

友香はその視線の意味を見抜いたように言う。

「悪いことをしたなら謝るのは当たり前。だけど、許すかどうかは陽向が決めることよ」

藤原陽向は小さな背筋をぴんと伸ばした。

「じゃあ、さっき止めに入ってくれたお友だちを叩いたのも謝って。友だち、痛かったはずだよ」

藤原行船が息子を鋭く睨む。

「……翔太」

「ご、ごめんなさい。ごめんなさい……」

藤原翔太...

ログインして続きを読む