第377章

岩崎奈緒が地下駐車場に着き、車に乗り込もうとしたその時、隣の車の窓が下り、里見晋也の顔が覗いた。

彼はもはやその目的を隠そうともせず、一枚のカードを直接差し出した。

「二億円だ。これで百回、俺の女になれ。気が向いたなら、今すぐ乗れ」

彼の顔は脂肪でぶくぶくとしており、窓枠がはち切れんばかりだった。

岩崎奈緒はその言葉を聞いて、吐き気を催すほどの嫌悪感を覚えた。

しかし里見晋也は眉を上げ、まるで勝利を確信したかのような態度を見せた。

「以前、森野堂から君の話を聞いたことがある。とんでもなく瑞々しい子がいると。その時写真も見たが、まさか実物が写真よりずっと綺麗だとはな。あの頃は処女だ...

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