第102章

朝。ベッドサイドのスマホが、ぶぶぶ、としつこく震え続けていた。

篠原霧音は手探りで端末をつかみ、画面を見て眉をひそめる。江口青からのメッセージが、通知欄を埋め尽くしていた。

「霧音! トレンド見て!」

「このパパラッチ頭おかしいでしょ? あんたの名前まで出してる!」

「絶対、清水月ってクソ女の仕業!」

霧音は送られてきたリンクを開いた。

ツイッターのトレンド1位。

『#笠原グループ社長 正妻バレ#』

続いて2位。

『#笠原灯 離婚#』

タップすると、いちばん上に出てきたのは、フォロワー百万超のアカウントが投下した長文のゴシップ記事だった。

そこには昨日、清水月が病院へ差...

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