第133章

「ママ、謝らなくていいよ」奈々は顔を上げた。目の縁が赤い。

「奈々、おばあちゃんとおじいちゃん、好きじゃない。いつもママのこといじめるもん。……パパも、もう好きじゃない。あの悪いおばさんの味方ばっかりする」

奈々はぐすっと鼻をすすり、小さな手で篠原霧音の頬にそっと触れた。

「ママ、ここにいると毎日つらそう」奈々は真剣な目で霧音を見つめる。

篠原霧音の喉が、きゅう、と締めつけられた。

「行こう、ママ」奈々が今度は霧音を慰めるみたいに言う。

「どこでもいい。一緒にいられるなら。奈々、すぐ外国語も上手になるし、新しいお友だちも作れるよ」

篠原霧音の涙が、前触れもなく頬を伝った。

霧...

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