第39章

篠原霧音は彼を招き入れ、受け取った荷物を抱えて頭を下げた。

「ありがとうございます、先輩。今日はご迷惑おかけしました。お金、送金しますね」

古川司真は眉をひそめる。

「俺にまでそんな他人行儀か?」

「座って。手当てする」

篠原霧音は脚を引っ込め、居心地悪そうに口を開いた。

「大丈夫です、先輩。自分でやりますから」

古川司真の手が、空中で止まった。

彼は霧音を二秒ほど見つめ、押し切るのはやめて、綿棒を彼女の手に渡す。

「……わかった。自分でやれ。俺は横で見てる。必要なら呼べ」

篠原霧音は歯を食いしばり、ジーンズの裾を少しずつ巻き上げた。

布が傷口に張りついている。引っぱる...

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