第62章

篠原霧音は何も言わず、ただ奈々をそっと自分のほうへ引き寄せた。

もともと4人で座ってもまだ余裕のあった席は、笠原灯たち3人が半ば無理やり腰を下ろしたせいで、一気にぎゅうぎゅうになる。

店員が慌ててやって来て、椅子を3脚足し、食器も3人分追加した。

笠原灯は篠原霧音の隣に座り、向かいには今野天がいる。

彼はメニューを手に取ると、指先を滑らせながら、さらに何品か注文を追加した。

清水恵は灯の左隣に、清水月は斜め向かいの右側に座っている。

注文を終えた灯は、メニューを店員へ返した。

ほどなくして、追加した料理が次々と運ばれてくる。

今野天は、少なくとも表面上は気まずさを見せなかった...

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