第101章

藤原右京はベッド脇に立っていた。引き締まった筋肉は無駄がなく、滑らかなラインが男の力強さをそのまま形にしている。

腹筋に残る、二谷夜子がつけた数か所の噛み跡――それがまた、露骨な色気に生々しい曖昧さを足していた。

自分の痕に気づいた夜子は、かぁっと頬を熱くして、慌てて布団を引き寄せる。顔まできっちり覆って、もぞもぞと隠れた。

右京が小さく舌打ちする。

「チッ」

そして手を伸ばし、彼女の布団を軽く引き下ろした。

夜子は眉をきゅっと寄せる。『なに、まだ何かする気? さっき浴室で散々いじめたくせに、まだ足りないの?』

右京の表情は冷えたまま。『……俺に、何か聞きたいことはないのか』

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