第118章

電話を切った直後、管理会社が二谷夜子の部屋のドアをノックした。

『二谷夜子様でしょうか。こちら、周防様からお預かりしてお届けに上がりました』

受け取ってドアを閉めると、夜子はリビングへ戻り、容器をひとつずつ開けていく。手際よくテーブルに並べ終えると、スマホを取り出し、料理がぎっしりの光景をぱしゃりと撮った。

そして周防景冶へ送信する。

【かわいい弟へ、ありがとう】

返事はすぐだった。

【姉さん、俺たちの間でそんな他人行儀いらないだろ】

腹が満たされると、夜子の意識はまた、さっきマンションの下で見かけた怪しい連中へ戻った。

これまでも何度か、藤原右京が自分の行動を手に取るように...

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